
扁桃体が活発になると不安や恐怖といった感情が増幅される。
行動力と判断力を、不安ほど巧みに、 心のなかから根こそぎ奪う感情はない
『恐れのない組織――「心理的安全性」が学習・イノベーション・成長をもたらす』(エイミー・C・エドモンドソン)
「いかに扁桃体の活動を抑えるか」という課題に対して、2つのアプローチがあるんだって。
1 ラベリング
2 五感の利用
生理的に興奮したままの状態だった対照群と比べ、感情ラベリングをしたグループは、心拍数と皮膚コンダクタンスが急激に下がりました。脳のスキャンをしたところ、感情ラベリングには鎮静効果がある証拠が示されました。 感じたものにラベルをつけるだけで、恐れなど強い感情の処理に関係する脳の部分、扁桃体の活動が抑えられるのです。一方、感情そのものやその感情を抱くきっかけを作った経験についてもっと具体的に考えると、逆に扁桃体の活動は活発になります。
『脳の外で考える――最新科学でわかった思考力を研ぎ澄ます技法』( アニー・マーフィー・ポール)
ラベリングすると、扁桃体の活動が抑えられるという。反対に具体的に考えると扁桃体が活性化する。つまり感情を抽象化して考えるほど、扁桃体の活動は抑えられる。
例えば日常生活で誰かのふるまいに違和感を感じ腹が立ちそうになったとき、「動物」とラベリングすれば感情の暴走を防ぐことができる。
トップダウンのアプローチといえそう。
扁桃体は大脳新皮質とつながっていることをお伝えしましたが、じつは考える中心である大脳新皮質から扁桃体へ向かう神経よりも、扁桃体から大脳へ向かう神経のほうが太いということがいわれています。 つまり、不安などの感情を「意識」で抑えつけようとする神経よりも、不安や感情を伝える神経のほうが太く、それだけ「意識」で制御するのは難しいということです
不安によって扁桃体が過敏にならないようにいろいろ考えるのではなく、 視覚、嗅覚、味覚、聴覚、触覚といった感覚の刺激とうまく付き合い、ときには「利用」して、扁桃体が過敏にならないようにすることがポイントとなってくるのです。
『「脳が不快なこと」をやめれば健康になる』(石川 陽二郎)
ボトムアップの神経よりも、トップダウンの神経は細いんだとか。
別のアプローチとして、五感を利用することができるそうな。
関心を分散して特定の感情に引き摺り込まれないようにする感じ?
たしかに。無音の部屋でじっとしているよりは、コーヒーを飲みながら、音楽を流し、アロマオイルを垂らし、Apple Pencil 握って書き書きしているときに、感情的になるイメージが沸かない。